だいぶ前に読んだものですが今頃メモ。。。
人間の心理行動を色々説明した本です。この手の本はかなり読んできているはずなんですが全然覚えられないなぁとかなりがっかり&反省しながら読んでいたのですが最近行っているほかの勉強で覚えているものが多くあり、それらと関連づけながら読むことができました。
他の本と同じ感じなら『つまらない』で終わるのですがこの本は例がかなり多く、それがとても面白いものでした。
すべて書くとキリがないのですが例を少しだけ書くと
子どもは2歳の時点で心理的リアクタンスが現れ、自分の自由を阻む"もの"に対して反抗するようになるということ。
それはつまり、自分がどこまで自由なのか、どこまでがコントロールの範囲なのかを理解するのに役立っているというものということが書かれていました。つまり、小さい頃から反抗という行動は生きるためについているということをいま2歳の姪っ子をふと思い浮かべながら考えてしまいました。
もう一つの例は『自殺する人の影響』について自殺者のニュースが出るとマネする人が増えて自殺者が増加するだけでなく、交通事故なども多発するとのこと。
それも自分に似ている人が自殺するほど影響が大きいとか。事故に関しても無意識に影響して、自殺に近い事故を起こしてしまっているらしく、無関係な人も巻き込んで死者の数を一気に増やしているという事実。
他に面白かったのはよく見られる授業風景。先生が多くの生徒を前にして、質問を投げかけある生徒を指すという授業の問題点の指摘。
この本の内容はここで詳しく解説されています。
"影響力の武器 - 読書記録" -
[内容]
人を無意識のうちに動かす影響力を紹介し、それらの影響力の原理、防衛策を多様な実例、心理学の実験例を交えながら、明らかにしていく。
1.返報性
=他人がこちらに恩恵を施したら、似たような形でそのお返しをしなくてはならない。
2.コミットメントと一貫性
=ひとたび決定を下したり、ある立場をとると、そのコミットメントと一貫した行動を取るように圧力がかかる
3.社会的証明
=他人が何を正しいと考えているかに基づいて物事が正しいかどうかを判断する
4.好意
人は自分が好意を感じている知人に対してイエスと言う傾向がある。
5.権威
実体にでなく、肩書き、服装、装飾品という権威の3つのシンボルに反応してしまう。
6.希少性
人は機会を失いかけると、その機会をより価値が有るものとみなす。