2011年01月18日

日本からの病院輸出

昨日、および少し前のニュースから。

少し前ですが、

■2010年12月14日のニュース
北原脳神経外科病院:総合病院、アジア初「輸出」 カンボジアで上場目指す
総合病院 アジア初「輸出」 カンボジアで上場目指す

脳神経外科で国内有数の北原脳神経外科病院(東京都八王子市)が来年早々、カンボジアに進出することが明らかになった。救命救急センターや医科大学を併設する大規模総合病院とする計画。入院設備を持つ総合病院のアジア進出は国内初という。(Yahoo!ニュースより)

※すみません、元のニュースは削除されてしまった。


この時、より良い社会に繋がる年末の良いニュースと思ってみてた。
その後、昨日のニュース。

■2011年01月17日のニュース
病院を丸ごと輸出 中露などに官民で開設へ、来年度10件着手

日本の高度な医療技術や機器、サービスの新興国向け輸出を振興するため、政府はモスクワや北京、カンボジアのプノンペンなどで官民共同による医療センターの開設に着手する。来年度中に救急病院や内視鏡施術施設など10件前後の決定を目指す。(MSN産経ニュース)

http://megalodon.jp/2011-0118-1005-51/sankei.jp.msn.com/economy/news/110117/biz11011701540000-n1.htm?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
※一応魚拓を取った。


ほぼ同じだが、国としてより、医療機器を日本の産業の柱にしていく、メーカーを応援するという姿勢が濃くなった印象。
これらの記事について、賛否両論のようだ。ラジオでも取り上げられていて、市民感情としては反対の意見の方が出ている気もする。
たしかに医療従事者の人員不足が深刻化しつつある現在、輸出することに嫌悪を抱く人はいるだろう。
だが、そもそもこのニュースのようなことに取り組まなかったとしても、決して医療従事者の不足は解消するわけではなく、この点の本質的な問題は別であるし、日本の医療の輸出にはメリットも多い。



海外で海外の患者を相手に働くことは、新たな視点を持ち、より深い技術を習得することが可能になる。輸出した人材は、もう日本に帰って来ないわけではないし、寧ろさらなる知識と技術を習得して帰国してくる。それは、結局未来への投資という考えになると思う。


例えば、同じ人間でも、日本人しか持ってない抗体、逆に海外の人しか持っていな抗体というのがある。育った環境によって、接触する病気も異なるし、少なくとも、多種のウィルスについての耐性がそれぞれ異なると思う。今後、国内に住む外国人の増加(日本人が海外に出る割合を考えると増加傾向だろう。日本は、治安、食事レベル、温暖な気候と自然環境と住居の狭ささえ我慢出来れば居心地よい。)していくことを考えると外国の人の病気や耐性などを経験的に知っている医療従事者が多くいることは損ではない。

さらに、日本のメーカーが海外へ進出し、市場を拡げる手助けにもなる。経済効果としても悪くはないのではないか。ここの面は様々なブログで取り上げられてる。

日本の例を見ると、フィリピンから多くの介護スタッフを"輸入"している。だけど、フィリピンだって、人材が余っているわけではなく、(経済的な理由で)活躍の場がない、出稼ぎ的な意味合いが強いのだと思う。


他国を見ると、例えば、キューバは国の政策として、医者を海外に積極的に輸出している(数年前までの情報なので今はわからない)。キューバという国は医療レベルが高く、国としても積極的なのだ。民主主義でない分、力をいれる部分の伸び率は非常に高い。医者を輸出することで海外の国との密度を高める。それも命というものを土台においた繋がりで結んでいるため、かなり強固な結びつきだ。これは他国からの孤立を防ぐ効果も得られるし、それも考えた上での戦略だと思う。



個人的に興味を持つ点は次のようなこと。

海外(特に発展途上国)の医療レベルを上げることに直接貢献できるのは、社会的に大きな意義がある。日本の医療レベルをとことん上げて、海外から治療を受けに来る人を増やすことで日本国内での消費を増やすという考え方もできるだろう。でも、医療という人の命に直接関わる分野において、地域によって受けられる医療レベルに差があるのは好ましいことではない。世界の医療レベルの均一化に日本が貢献できるのならば、さらに日本の技術が海外で生かされる効果もあれば、それは嬉しいことだ。



医療の輸出というのは、上記にざっと書いたように日本にとってメリットはある。デメリットのような印象を与える人手不足による医療事情が悪化という点は影響は小さいだろうし、医療従事者からみれば、勤務地が異なるだけで助ける命の数は同じという認識かもしれない。少なくとも、日本にとって、貴重な資源の流出に繋がるものではなく、将来的に大きな還元の得られるものだという認識だ。


この成果がどうなるかはまだ分からないが、うまく拡がればいいなと思う。


ラベル:NEWS Japan Medical
posted by maplewine at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | Health | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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