上記本は,本ブログと関係ないけど,紹介するリンク先にあったので一緒に載せておきます.
お盆の季節なので,少し戦争に関することを書こうと思う.
いや,本当は去年のうちにこのブログで紹介したかったのだけど,内容が重いだけに紹介しそびれたというのが正解かもしれない.
ここに,リンクを張るけど,クリックするのは,もう少し後にしてからでも良いと思う.
簡単に読んで済ませられる話ではないと思うし,簡単に眺めて終わりにして欲しくないという僕の希望もある.
◆戦争の体験談を語るわ その1
◆戦争の体験談を語るわ その2
◆戦争の体験談を語るわ その3
◆戦争の体験談を語るわ 後日談
ちょっと,サイトがいやらしい感じで誤解を招きそうで申し訳ない.職場からは見ないほうがいいかも.
このブログは,某掲示板に書かれた内容のコピーであり,同様にこの文章のコピーは多くのところにあると思うので検索すればすぐに見つかると思う.
ただ,内容は真面目であるし,そして残酷な話だ.仮にあなたが明日から新婚旅行だとしたら,僕は今読むのは,止めるよ.
僕自身,内容の重さもあるが,量もかなりある.読むのに自分は相当の時間をかけてしまったし,おかげで睡眠時間を削るはめになり,その週の仕事にはもちろん支障が出た.
この記事を僕が読んだ時期は,去年(2010年)6月の中旬くらいであり,ちょうど,人工衛星の「はやぶさ」が地球に帰還する直前だった.
そのはやぶさ帰還当日,たまたま,このサイトを知り,たまたま読みだしたのがきっかけで一気に気分が重くなった.その後,はやぶさのニュースがあったおかげで,気持ちを持ち直し,この明るいニュースに感謝した.だから,余計,自分にとって,はやぶさのニュースは印象深いものになっている.
ここの第3位にあるように,2010年の間,かなりの時間,心の中で深くモヤモヤしていたことだし,それはいまでも考えてる.
2010 Top10 of Mine.
1. カンボジアスタディツアー参加!
2. FujiRockFestival '10 フル参加!
3. 復讐の連鎖について考えた
4. 複数の勉強会参加(スケッチ、ソリューションフォーカスなど)
5. Agile Japan 参加(これは色々刺激になりました)
......
...
この体験談を読んで,「復習の連鎖」について,改めて悩むことになった.人間社会において,「殺人」は認められていない.そして,復讐も然り.そうでないと,安定した社会生活は成立しない.
しかし,禁じられているとしても,一人の人間としてみた場合,感情的に許せないものもある.そして,そういう感情を,歯を食いしばって抑え,抱え込み,墓場まで持っていく人たちもいて,そのような人たちによって,抑えられた事件も多いだろう.
何がいいたいかというと,「平和」な世界をつくるためには,誰かが,「犠牲」になって,負の感情を抱え込まなければいけないのではということだ.
「平和」とは何かと説明する言葉は今はもってないが,世界にいる誰かの命の犠牲を生むことなく,笑顔の絶えない時間が多くあることかなと思っている.(ここで,「平和」の言葉をつかうか,「平穏」の言葉を使うか,何度も悩んだけど,今の気持ちでは「平和」を選んだ).
読んだ後,ずっと「復讐の連鎖」の止め方について考えていて,それは去年,カンボジアに行ったときにも想いを強くした.難しいですよね.ヤラレ損だもの.それを抑えられる良心(という言葉でよいのかも分からないけど)には感服する.
これは,去年,カンボジアに行った時の日記です.本内容とは直接,関係はないけど,リンクだけ貼っておきます.
Cambodia Study Tour - preparation.
(そういえば,もうすぐ今年のカンボジアスタディツアー始まりますね.申し込みはもう終わってしまいましたが.)
中東でも,アフリカでも,他の国々でも,民族間・宗教間の争いは絶えない.どうすれば,「復讐」という感情を少しでも減らすことが出来るのだろう.
それぞれの民族から,子供たちを数人ずつ1箇所にあつめて,一緒に学校生活をさせると最初はケンカが絶えなかったが,時間が経つとお互いを理解し,尊敬し合うようになるというのを読んだことがある.(この紹介した体験談の中にも似た様な記述がある.)
結局,鍵になるのは,新しい若手なのかなとも思う.せめて,育っていく小さな子供たちには,大人の価値観を強く与えずに生きてくれればいいのだろうか.
いま,軽く学んでいる「U理論」の中で,自分の枠組みではなく,相手や第三者外から,ある事実を眺め,その気持ちを悟るというのがある.この部分は,この理論のメインではないのだけど,ここを実践するだけでも,かなり難しい.
ただ,ある犯罪が起きたときに,被害者の心情だけでなく,犯罪を実行したものに対しての気持ちを組むことも考えないと,事件の連鎖は止められないのかもしれないという考えも僕の中で浮かんだ.
・その犯罪者がなぜそのような考え(ここではAとする)に至ったか
・その考えに反論できるか,どのように犯罪者に知ってもらうべきだったか
・Aという考えを作ったのは何か,環境か,人か
・Aという考え・そしてそこから行動に結びつく前に思いとどまらせる要素は何か
・・・
など,考えなければいけない要素は多くあり,そして,そういう立場から,犯罪者に対しても理解を示す「冷たさ」が必要なのだと思う.
そして,それは当事者には無理だと,自分は考えている.
結局,第3者によって,復讐を止める強制力がないといけないのかもしれないし,それに反対したい自分の心があるのも事実だ.何度も,連鎖なんて止められないと思いつつ,止めなきゃいけないと考えつつ,結局,自分の考えはまだ,まとまっていない.
今の日本の平和があるのも,戦後,米国への感情を抑えた多くの人たちがいたからだろう.僕達は武力ではなく,知恵と努力によって復興した国に間違いなく住んでいる.一時期,経済で米国を脅かすほどまでに成長し,そのまま,貨幣社会の弊害の中にいまはいるが,これについてはまたいつか.
これから,僕達は,東日本大震災からの復興を行っていかなければいけない.何かを恨む前に,絶望する前に,まず,行動を起こしていかないと物事は進まない.
震災後,最初のお盆がやってきました.まだ癒されてない心が多くある中で,少しでも救われる魂があることを願っています.
亡くなられた方々,どうか安らかにお眠り下さい,そして,それぞれの大切な人を見守っていて下さい.