朝礼,役割分担・オリエンテーション,資材など整理されてて,みなさんも和やかな雰囲気でのスタート. 今日の,天気予報,気温状況,今日の参加人数,ボランティア中の注意事項などの説明を中心となるスタッフさんにしてもらい,各自作業地区へ移動開始.この辺の流れはさすがに8ヶ月もすると,だいぶスムーズになってくるよねなどと思ってたのですが,どうも,このような和やかなボランティアセンターは珍しいらしい.地区によって違うとのこと.
もう1箇所,なごやかなセンターを聞いたのですが,どこだか忘れてしまいました…宮古だったかなぁ.私が今まで参加したボランティア経験からどこもこんな雰囲気だったので,このことは結構意外でした.
こちらは写真と経路.
より大きな地図で 陸前高田作業2011.Nov を表示
新宿から,GPSログをとったつもりだったのですが,なんか失敗してしまいました.残念...GPSの座標も色々飛んでしまったますし…だいたいわかるからいいのですが.
この日は,東日本大震災から8ヶ月が経過した翌日,ちょうど受け付けたボランティア数が8万人に達したとのことで,8万人目として受付した団体「横河電機ラグビー部」が,記念にコーヒーとお菓子を受け取っていました.
ほのぼのした雰囲気.さすがにラグビー部だけあって,みなさん体格がすごくいいです.
スタッフの運営意識が結構高いというイメージ.
行なった作業:
・朝 8:20 ~ 朝礼,作業分担,作業道具準備
・移動,作業開始
・昼やすみ
・作業再開
・作業終了
・ボランティアセンターに戻って,作業道具片付け・清掃.ココアもらったり.
終わったあと,ステッカーも購入しました.
そういえば,白い綺麗な鳥(なんですかね,あれ.白鳥ではなく.)が空を優雅に飛んでて,ちょうど秋ということもあり,山の色合いも鮮やか.気候もよく,風も爽やかで,空は快晴に近かったので気分よく作業できました.綺麗なオレンジ色の柿の実もきれいでした.
白い鳥は,飛びながら糞をしていくシーンをみんなで昼ごはんをとっている時に目撃しました.まるで農薬を撒くかのように噴出される様子をみてふきだしてしまいました.
今回の作業は,牧草地の整備(川沿いにちらばった瓦礫の撤去作業)でした.以前は,牧場だったとのこと.海岸から5kmとのことで津波は来ないだろうと考えていたら,川を逆流してきて被害にあったとのことで,周辺の住宅もなくなってましたし,屋根の上に車がのっているところもありました.ここにいた動物がどうなったのかはわかりません.
この川沿いに大量の石が残ってしまっていて,このままでは牧草も育たない,石は堅い地面に埋まっていたり,細かいのがバラバラあったりするので,それらを人力作業で取り除いて行きました.
ショベルカーなどでは,このような細かい作業が出来ません.機械ではできないけども復興には必要な作業というのは,このようにまだまだ多く残っているそうです.
今回の作業を通して,ショックだったのは,これは8ヶ月という月日が立ったあとの風景なのかということです.
参加する前は,「被災した人の前向いて生きる姿に逆に元気をもらっちゃったよ!」みたいなことをみんなで振り返ったりするのかななんて,あほらしさを感じながらものんきに思ってたのですが,全く異なる危機意識を植えつけられました.
報道で見る仙台周辺の人々のように,被災した地域の整備はそれなりに進んでいるのだと思っていました.そして政治力・地方経済力の問題でもあるそうなのですが,人の目につきやすいところを優先的に行なっているためにまだまだほとんどの地域では復興がなかなか進んでいません.その顕著な例が陸前高田市なのです.港周辺でも,まだ車が積み重なったりしています.道路は車が通れるようになっていますが,他の爪あとはそのままなのです.
今回,行く前の私のイメージには,以前,スマトラ沖地震からちょうど1年経ったときに訪れたスリランカの海岸のイメージを持っていました.しかし,事実は,まだ1年経っていないとはいえ,そのイメージよりも荒れているのが現実でした.
ファミリーマートや100円ショップのキャンドゥ,au やsoftbankショップがあるのですがどれも簡易なプレハブ建築.あれ,暖房効いてるのかな.これから訪れる冬に向けて,大丈夫なのか,雪の対策はなど気になってしまいました.海岸沿いなので積雪量は少ないのかもしれませんが…
作業終了後は,温泉に入ってゆっくりして,各自夕食ととって帰宅の途へ.
他の参加者の方からきいた話によると,JTBの企画するボランティアツアーは結構アラが目立ちひどかったらしい.ということで,今回のツアーは当たりでした:)
ここに情報がまとめられていますが,ボランティアとして参加するには,団体として向かうほうが色々スムーズです.
現地の方の負担になるのは,だれも嬉しくないですから.
・ボランティアする人に読んでほしいこと
http://tasukeaijapan.jp/?cat=14
個人がボランティアセンターにばらばらで行っても,できることは限られているし,現場スタッフが
ひとりひとりに作業の内容を説明するだけでも大変な負担をかけてしまいます.
責任者が1人いて,団体をまとめて引率するようなグループ単位,ツアー形式がよいと思いますが
都合のあうツアーを見つけるのもなかなか難しかったりします.
そういうときは,知り合いを募って,なるべく固まって動くほうがよいです.
ということで,今回はツアーを利用させて頂きました.また時間を作って参加したいと思います.
興味がある方,一緒に参加しましょう!
・現地で見つけた平泉の文字の入ったアサヒドライ.
"http://www.flickr.com/photos/11831058@N05/6340002244/" title="IMGP5679 by maplewine_2007, on Flickr">
・プレハブ小屋のお店.屋根写ってませんが平らだった気がします.
・動かない,歪んだ線路
・土手沿いにあった木がすべて折れています
・8万人突破!!
・希望の松
写真が暗くて,わかりづらいのですが,中央左側にあるのが,1本だけ残った松です.
海岸沿いに70,000本あったそうです.
この松の樹に関する絵本も出ていました.
奇跡の一本松 大津波を乗り越えて http://www.bk1.jp/product/03462522
・全然うまく撮れてないですが,仮市役所もプレハブ.