2012年07月09日

間違って消去したデータを復旧させる [Mac]

悲劇が起きました.
といっても,この悲劇は半年以上前のことです.
それまで使っていた Macbook Proから Macbook Air にメインマシンを移行しようと思いデータを移し替えてる作業中に起きた悲劇です.

MBP は,MBAよりHDD容量が大きかったため単純にMac標準のデータ移行ツールではきれいにできませんでした.そこで,過去の映画ファイルとかを外付けHDDに移行して,かつ,外付けHDDの空いている部分はTime Macineとして連動するようにしていました.

ついでなので,外付けHDDの中身も重複ファイルが多くなっていたので整理しようと思い,映画のファイルを溜め込んでいたフォルダがアクティブになっているときに何かのミスで”delete” キーを押した時にその悲劇は起きました.

きちんと検証してませんが,標準HDD上と,外付けメディアでは,delete キーに対する挙動が異なる気がします.だって普通はそのままゴミ箱へいきませんか?また,そのフォルダはおそらく数十GBの容量があったため,削除に時間がかかるだろうし,間違って delete キーを押した瞬間もすぐにキャンセルすればいいや程度に思っていたのも事実です.それが一瞬で消えました.メモリ上のメディアならまだしも,HDD上のファイル群がです.

「えっ?」

まさかの出来事に心臓の鼓動が高まります.だって,過去に後日見ようと後回しにした映画データがすべて消えちゃったんだもの.連続ドラマとか,第何巻までみたのか覚えてないので,レンタルして見ようとしても重複などが起きるだろうし,そういう手間はもう掛けたくないのです.

一瞬で消えてしまったのは,Mac OSの親切な設計だろうと思います.データ群へのリンクを削除し,外見上はファイルが消えたように見せかけ,バックグラウンドでのんびり消す(またはリンクを切るだけ.おそらくこちらの動作が通常はメイン)というパターンなのでしょう.ちくしょう.



とりあえず,やるべきことは,データのリンクが切られただけであるならば,
まず外付けHDD上に新しく余計なデータで上書きされないようにしなければいけません.


Time Machine の書き込み場所とはパーティションを区切っていたので該当のHDDのパーティションには新たに自動でデータが書き込まれるということは spotlight が悪さをしないかぎりないはず.

あとは,Googleさんに,データの復旧方法を尋ねます.
Windows では,データ復旧ソフトはたくさんあるのですが,Mac ではなかなか見つかりません.有料のものがいくつかあるのですが,どれも完全じゃなかったりですこしリスクを感じます.

そして見つけたのがこれ.


・TestDisk
http://www.cgsecurity.org/wiki/TestDisk_Download



かなり前のことなのでどうやったのか忘れてしまったのですがこれをダウンロードして解凍,中にある複数のコマンド群のなかで該当するコマンドを実行するだけです.

これは,Mac だけでなく,Windows, Linux 上でも使えるようにそれぞれファイルが公開されているので覚えておいて損はありません.

自分もおかげでデータを復旧することができました.よかったー.
ただし,ファイル名やタイムスタンプまでは復旧できないので,中身をみて適切に直していく手間が発生します.
データを消去しないようにするに越したことはありません.

このツールは,TestDisk という名前ですが,データの復元には,photorec コマンドを用います.
ちなみに,コマンドと書いたようにUI画面はありません.マウスを使うこともありません.
MS-DOSやLinuxのコマンドなどに慣れた人でないと手を出しにくいツールだと思います.


・教訓

1. 基本,後回しにしないで見たい時にみる.
2. いまのiTunes のように,購入したデータをアカウントごとにひも付けされていればデバイス変わっても簡単にダウンロードできるし,今後すごく嬉しいサービスになると実感.





ラベル:Mac data tool Technical
posted by maplewine at 09:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Computer | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大変参考になりました!ありがとうございます。
Posted by Mac復元 at 2017年03月28日 15:46
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