それなりのスピードで様々な分野を読んでいるのですが,なかなかこちらで書くほどまとめきる事ができてない自分に改めて気づき,少々凹んでいるところです.
読んだ本の内容を自分で消化できてないのなら,本を読む価値は自分にとってどれほどのものなんだろうか.
話はそれましたが,今回は去年の秋頃読んだ書籍の話です.
コミュニケーションのとりかたのヒントをくれる本です.
あるものごとには,多面性があり,それを見る人によってその人の主観のラベルが付けられる. 当然,そこには全く正反対の意見がでることもある.でもその人達でも別の共通点を通して, 手を取り合うことが出来る.
そう感じさせてくれる本です.
この本の中には,阪神大震災の時のことが少し綴られていますが,執筆中に東日本大震災が起きたこともあり,著者は,そこで執筆を続けるか迷われたそうです.その中でうまれた本.
人は孤独だけど,それを少しだけでも和らげる方法がこの本にあると思います.
そう読み終えて感じられる本でした.
少し,本の内容に触れます.
まちの合併時にできた3億円.これをどうしようかと相談を持ちかけられた時のこと.
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毎年1000万円ずつ使ったとしても30年間使い続けることができる.例えば,上限100万円のまちづくり助成金を毎年限定10団体ずつに与えるとしたら年間で1000万円.30年間,いえしま地域のまちづくり活動をサポートすれば,姫路市の中でもいえしま地域は飛び抜けてまちづくり活動が盛んな場所となるだろう.
<中略>
公益信託として3億円を銀行に預けてしまえば,合併後も姫路市が手を出せない金としていえしま地域のまちづくりのために使うことが出来る
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他にも公園の整備に,高額なお金をかけるよりも,毎年公園のサポーターを雇うほうが公園の利用率も高まり,楽しんでもらえるという事例があり,なるほどと思った.
箱物をつくって,誰にも利用されないより,未完成でもいいから場所を作り,そこを一緒につくり上げる仲間を育てていく.この流れは持続的だ.
そして,人の協力は欠かせない.人の関心が必要だ.
そして,もう一つ,文章を引用します.
学生は,本人達が気づいていない強力な力を持っている.中立な存在を保つ力である.
経験がまだ浅いゆえ,影響も受けやすいし,それが感受性の高さを生んでいる面もあります.彼らにとって未知な部分,予測できない部分が多いところがそのまま中立性に繋がっているとも思う.自分は出来たら,様々な年代の人と今後も意見交換できる場を持っていたいと思うのですが,年齢を重ねるごとに10代の学生とはなかなか機会がなかったり.行動する範囲が今は全く違うんですよね.
3月に参加したJANIC というNGOの活動に関わったり,そういう意味でも結構いい時間だったのかなと思う.仕事ではない分野での交流は様々な刺激を生むので少なくとも自分には必要な時間だなと改めて感じられました.
最後に,この考えはいま自分が関わっている製品開発にも使えるし,いろんな場面で応用がきくなと感じたので載せます.
最近考えていたのは,どのように「専門家を活用するか」ということ.専門家に頼めばすべてがうまくいくわけではなく,どこまでが彼らが出来るのかきちんと手間をかけて考えたディレクションをしないとプロジェクトが失敗するなと思い,その”なぜ”を押してくれる言葉でした.
2回目は共用の庭でどんなことをしてみたいかについて話しあった.
<中略>
どこで,誰と,なにをしたいかをあげてもらった.
<中略>
空間のデザインについてのワークショップを進める場合,「どんな空間がいいですか」「何が欲しいですか」とは尋ねないほうがいい.挙がってくるのはどうしてもありきたりな空間のイメージであり,汎用性がなく,すぎに陳腐化してしまうような既存のイメージばかりになる.空間のデザインについては専門家に任せたほうがいい.専門家がデザインの拠り所にするための要素,つまりアクティビティやプログラムを住民から聞き出すことが重要である.
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