2011年09月17日

「世界一大きな問題のシンプルな解き方」読み終えて

世界一大きな問題のシンプルな解き方

世界一大きな問題のシンプルな解き方
著者:ポール・ポラック
価格:2,310円(税込、送料込)
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貧困はなぜ起こるか,過去にどのようなアプローチがあり,その何が失敗だったか,そして,どのようにすれば解決するか,適度な数の例が挙げられていて,分かりやすい本.著者の実際の経験を通して,学んだこと,得られたこと,実践して成功した例などがあり,内容は充実していると思う.



2006年に,ネクストマーケットという本を読み,貧困層に対して,ビジネスの視点からアプローチする方法,及びそこにどれだけの市場が隠れているかという例を知った.この本では,このネクストマーケットで挙げられている本の内容も取り出し,それだけでは不十分だと言った.大事なのは,「他にも適用できるか」そして,「継続可能か」.この視点はビジネスにおいて良く意識することだし,それでも後回しにされて目先の利益ばかりが追われている現実があると思う.


著者は言います.なぜ,貧困に関わろうとする人たちは実際に現地の様子をみないのかと.
これは,「裸でも生きる」の著者山口絵理子さんも言われていた点でした.現場を知らない人たちが政策を決定する世の中.うまくいかないと経験から分かってて,なぜ繰り返されるのでしょう.
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ラベル:Book peace 貧困
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2011年09月07日

裸でも生きる2を読んで




前作で,とても強い衝撃を受けた本の続編.
前も書いたけど,通常, 本を読んでいて,印象の大きい本と出会った時は,「すごい」「こうなりたい」といった感想が多いのだけど,この人の本を読んだ時,「こうはなれない」「すごく苦しい頂きを登ってる感じ」といういつもと異なる感情が出てきた作品だった.
ただただ,力に圧倒された作品.

前に書いた感想はこちら.「裸でも生きる」の飲み込む力

その続編ということで,前作からお店や,山口さん自身,そして周りとの関わりはどうなったのかを楽しみにしながら読んだ.実際,山口さんの文章から「会社とは」「社会の理想とは」といった言葉が出てきて,彼女自身,会社の代表者という立場に立つ人間としての発言が多くみられるし,とても成長していると感じられる.

どんどん離されているようで,悔しいなぁ.


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2011年07月28日

「裸でも生きる」の飲み込む力



この本は1年くらい前に読んだ本ですが,ちょうど続きの本が新たに出版されたようなので個々にメモることにした.

読んだ本はすべて,ブログに残していこうと思ってるのだけど,全然それができていない自分がいるのでかいつまんで幾つかの本を載せている.


この本は非常に読みやすかった。それは変に飾らない、語り口調っぽい感じと素人目線だから(失礼)こその文章だからかもしれない。



読んだ後、この本は強いメッセージを発するわけでもないが,とても自分には真似できないタイプの人だと思った。
運もあったかもしれないけど、彼女の場合、まさに自分の力で切り開いていった感じがする。
正直、異常とも感じられる、幼い頃からのこだわりの強さ。『行動力がある』とはこういう人をまさに言うのだと思う。他人との比較はあまり意味がないだろうけど、ほんと自分の生ぬるさを痛感する。


様々な本を読んで,それらに勇気づけられたり,胸熱くなったり,悲しみに包まれたり,様々な感情がでるのだけど,その中でこの本には僕は「打ちのめされた」という言葉が一番しっくりくる.それも強烈に.

著者である山口絵理子さんに親近感が感じるようで,それは徐々に大きな差があることを理解し,そして,どれだけの覚悟・思考があれば,このような行動を今の自分は起こせるんだろうと自分に照らし合わせることが"できない"タイプだった.



幼児のころのいじめ、不登校、高校時代の柔道での挫折、大学受験、カナダへの留学と挫折、欝の発病、開発学との出会い、ニューヨークでのインターン、バングラデシュへの旅行、大学院入学、政局情勢の悪化、起業、裏切り、日本での販売、バッグに掛ける思い、どれもすごい。


この著者は子供のときから様々な問題に直面してきた。


欝をわずらい、回復後でも、欝は再発しやすい病気であり、よく再発せずにあれだけの困難を乗り越えられたよなぁとちょっと心配になったり。でもそんな心配をするくらいなら,今の自分の立ち位置を心配したほうがいいと反省する.


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ラベル:impression Book
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2011年07月27日

リスクのモノサシ読了





たまたま,震災後にこの本を読む機会があったのですが,あのときの放射線騒動(いまも収まってませんが)に対して,一歩身をひいて考えるのによい本でした.

単純に,一方通行の情報だけで判断するのではなく,できるだけ幅広い選択肢の中から判断する力をつけることを意識したい.

例えば,通常の100万倍って言われれば,これがなんなのか分からなくたって多くの人は関心を持つし,驚く.視聴率をとってなんぼのメディアは当然,こういった数値トリックは多用すると思う.僕達はそれに振り回されない情報リテラシーを求められている.

書籍の中でもこのように書かれています.文章は引用ではなく,こんなニュアンスとして載せています.

■マスメディアの報道スタイル
マスメディアはその幅の中で悲観的な報道をしがちである.これは,指標の範囲が1~10のリスクとしたら,マスメディアは10いう数値で物事を語る.10の起きる確率が非常に低く,実際には5になる可能性がほとんだとしても.という例.



マスメディアが何らかの問題を取り上げられる場合,いわゆるニュースバリューが重要になる.したがって,目新しい問題がニュースとして取り上げられやすく,このことは必然的にごく小さなリスクにメディアの目を向けさせることになる.



本は大きく分けて,3つの視点と考えればいいでしょうか.

・第一点はマスメディアの情報提供のあり方
・第二の理由として専門家によるリスク表現と専門家内の対立.
・第三の理由はリスク情報を受け取り,解釈する個人の心に仕組みにある



この書籍で特に一番いいたいことは,「どのようにリスクを評価するか?」ということに尽きると思う.少なくとも,自分が一番身につけたい知識はこの部分だと思ってます.

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2011年07月26日

「経営の未来」でみた未来




著者: ゲイリー・ハメル

かなり読み応えというか、考えさせられる本でした。


著者は方法・理論を提示するのではなく、多くの事例をあげて様々な質問をこちらに投げかけてきます。事例は本当に説得力がある。本当に行われていること,現実ですし.私なりに知っている例も多くありましたがそれでも,いまの会社の状況つまり制度・価値観が,これからの予想される未来に対して,いかに遅れているのか考えさせられました。


導入部分にはこのような紹介.

> IT技術の進歩に伴い、製造現場やマーケティング調査、営業など仕事のスタイルが大きく変わっているのに経営原理だけは古いまま。


言われてみれば確かにそうかもしれないと思いました。


変える必要がないわけではなく、変えることでどんな良い結果がでるか想像すらできないから変えようとも思っていない。一つのフレームワークに拘ることの危険性を私自身は反省することになりました。つまり,変化は受け入れるべきだし,その結果起きることをできる限り想像する必要があるのだと意識するようになりました.


実はこの本は数年前に読んだ本ですが,いま改めて当時の自分のメモをみて,思いを新たにしているところです.この本と出会う前,重要なのはマネージメントだと思っていました.優秀な「管理」ができれば,仕事はもっとうまく回るのではないかと.
でも,日常,業務をこなし,転職を幾つか経験し,多くの人たちと交流するうちに今のやり方の何が効率がよいのか,または,何が優れているのか,分からなくなっていました.

その中でこの本で書かれている警告は,多くの揺さぶりを与えてくれました.


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